ドローンは、正式にはUVA(Unmanned Aerial Vehicle:無人航空機)と言います。
これまでにも、測量の現場では有人航空機による上空からの撮影が行われており、人の手の届かない位置からの情報収集の手段として非常に有効でした。
しかし近年、測量業に限らず産業分野全般において、有人航空機に加え、UAVの導入が国を挙げて進められています。UAVの導入によって、有人航空機の使用におけるデメリットをカバーし、より多くのメリットを得ることが期待されるからです。
有人航空機とUAVの違いは、その名の通りパイロットの有無です。
航空機にパイロットが必要がなくなり、地上からコントローラーで操ることができるので、作業者の安全性が確保できるようになりました。これが一番のメリットだと言えます。
測量業においては、作業者の安全性が確保されたことにより、人が近づけない場所での測量や、災害時の被害状況の確認などが可能になりました。
実際に、平成27年 鬼怒川の堤防決壊直後の様子や、平成28年 熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の被害状況の確認にUAVが利用され、大きな話題となりました。現在甚大な被害が発生している九州地方の豪雨災害においても、UAVによる調査が進められています。
また、UAVは有人航空機に比べて大幅に小型化されているので、撮影現場への持ち運びが簡単に行えることに加え、コスト面から見ても、初期導入費用を比較的安価に抑えられ、維持管理費についても大幅な削減が期待できるというメリットがあります。
今後さらに進むことが予測される、少子高齢化社会における慢性的な労働力不足、人件費高騰による省力化・無人化の促進と低コスト化など、急務となっている社会的背景を解決する手段として有効であるとして、大きな期待が寄せられています。
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