平成24年12月、中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故を受けて改正された道路法により、すべての橋梁について5年に1度の定期点検が義務付けられました。
現存している橋梁の多くは昭和40年代以降の高度成長時代に建設され、供用後25年〜30年が経とうとしていますが、適切な点検、診断、補修・補強を行うことで今後も長く安全に利用することができます。
法律の改正と橋梁点検
◆平成24年12月 中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故
◆平成26年 7月 道路法改正
→道路管理者(都道府県・市町村)に全ての橋梁について、5年に1度の定期点検が義務付け
られる。
◆平成26年 滋賀県で道路メンテナンス会議が設置される。
→地方公共団体の三つの課題(人不足・技術不足・予算不足)への支援策を検討する。
◆平成27年 地方公共団体の三つの課題への支援策として、メンテナンスサイクルのうち点検業務を
滋賀県では、公共財団法人滋賀県建設技術センターにより一括して実施されることになる。
橋梁点検 見学
さて、私たちは道路管理者である県や市町村からの依頼を受けて橋梁点検を行っていますが、今年度点検を行う橋梁の中に、関西技研から歩いて行ける距離にある橋梁が含まれていました。先日、その橋梁の点検が行われた際に、見学に行きました。
下からは近づけない場所も、橋梁点検車を使用して、必ず目視で点検がおこなわれます。 |
画像では見たことのある橋梁点検車での点検作業ですが、実際に見るのは初めてでした。 |
見学をしてみて
いつもは、持ち帰られた記録をパソコンでデータ化しまとめるという、机上で取り組む業務ですが、実際の点検作業を見学してみて、少しだけ点検業務に携わっている方の立場に立つことができたように思います。
安全帯はつけていても常に危険と隣り合わせで、暑い時期も寒い時期も関係なく、損傷を見落とすことのないように常に気を張っていなければなりません。そうやって持ち帰られた記録を、丁寧に見やすく間違いのないようにまとめなければならないと、改めて思いました。
今回の見学を通して、同じ社内ではありますが、今まで以上にお互いに尊重し敬意を払って接することができるようになったのではないかと思います。とてもよい経験ができました。